アメリカ大豆の魅力

U.S. Soy Advantages

ソイオイル

Soy Oil

ソイオイルの概要

ソイオイル(大豆油)は、他の食用油と比較して手ごろで比較的安価であるため、世界的にも非常に人気の食用オイルです。米国や中国では多く使用されており、米国では植物油全体の供給の55%をしめます。

ソイオイル(大豆油)はビタミン、脂肪酸、植物コレステロールなどの必須脂肪酸を豊富に含んでいますので、心疾患の予防、肌や目の健康、総コレステロール値や中性脂肪の低下などに役立ちます。また、ソイオイルに含まれるαリノレン酸は体内で「EPA」や「DHA」に変換され、悪玉コレステロールを減らすことで知られています。その栄養の高さと汎用性の高さから、家庭用やレストランで長年、使用されています。

また、ソイオイルは健康によいだけでなくさまざまな機能性を持ち、マーガリン、サラダドレッシング、マヨネーズ、ソース、ノンデイリークリーマー等の食品のみならず、プラスチック、バイオディーゼル燃料などの工業用途にも使用されています。ソイオイルから抽出されるレシチンは、医薬品から保護コーティング剤まで幅広く使用されています。レシチンは天然の乳化剤であり、潤滑剤でもあります。例えば、チョコレートとココアバターが分離しないようにするために使用されています。

日本の油種別植物油供給量(2022年)

2022年の日本のソイオイルの供給量は55万2千トンと植物油の全供給量261万トンの21%となっています。ソイオイル(大豆油)は1980年代まで日本で最も多く供給された食用油でしたが、1980年代末に菜種がソイオイル(大豆油)を超え2003年をピークに菜種、パーム油が日本の二大植物油となっています。

日本の油種別植物油用途別シェア (2021年)

日本の植物油には3つのセグメントがあります。そのうち、家庭用としてスーパーで売られているのは20%以下です。マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング、即席麺、菓子、スナックや製パン用などの外食産業や食品加工会社に加工されて供給されるケースがほとんどです。

日本における食用油の供給と製造プロセス

■日本におけるソイオイルの製造プロセスは以下に分類されます。
①油糧種子などの原材料を輸入し、油を搾油した上で精製工程を経て製品を製造
②海外から製品を輸入
③海外から精製した油を輸入

ソイオイルの価値計算機 Soy Oil Value Calculator

ソイオイルの価値計算機は、搾油業者や精製業者が大豆の栄養価、油の品質、原産国別の精製歩留まりに基づき、大豆や大豆油の購入について研究に基づいたデータを基に意思決定を行うことを可能にするツールです。
精製コストの違いに関連する特性を特定することで原産国別の大豆油加工の経済価値を定量化、米国、ブラジル、アルゼンチンの大豆油精製大豆油の収益性、粗製大豆油のコスト、精製コストを分析し、実環境で採取した約500サンプルの粗製大豆油の精製をもとに算出しています。この計算機には、お客様がお持ちの容量や経費などのデータを入力でき、アメリカ大豆を使用した場合の精製利益の推定値を分析にお役立ていただけます。

アメリカ産大豆油の精製上の利点 U.S. Soy Oil’s Refining Advantage Hits the Mark

COFCO Engineering (Xi’an) International Co, Ltdのファン・ヤン博士は、2020年、各国の精製大豆油の特徴に関する初期研究を発表しました。ヤン氏は原産地が原油の品質、精製消費量、精製率に与える影響に注目し、その結果としての加工コストの見積もりも検討しました。ヤン氏は、原産地が大豆油の品質に与える影響には、収穫前と収穫後の両方の条件が関係していると指摘しました。各国の精製大豆油の違いを見た後、消費量と精製率から米国産大豆は一定の優位性を持っていると結論付けました。 動画はこちら

高オレイン酸大豆について

High Oleic Soybeans

高オレイン酸大豆とは、オレイン酸を75%以上含み高オレイン酸ソイオイルの原料となる大豆のことです。一般的にソイオイルに含まれるオレイン酸は23%、リノレン酸は8%です。脂肪酸の比率が改善されたことで、加工食品のフライ寿命と保存期間の延長が可能になり、熱に強く、酸化に対する安定性が高い油です。

高オレイン酸大豆の生産量と予測(2020/21-2023/24)
High Oleic Soy Production and Plan

2021/22の高オレイン酸大豆の作付は60万エーカー弱と予測されており、そのうち10-15%が非遺伝子組換えです。2022/23は旺盛な需要からPlenish(高オレイン酸大豆)の作付が増加すると予測されているため、非遺伝子組換えの比率は5-7%に減少するでしょう。2023/24は現在の約2-3倍の150万エーカーの作付が予測されています。

米国産高オレイン酸大豆

High Oleic Soybeans

米国の高オレイン酸大豆/油について Part 1+2

米国の高オレイン酸大豆/油のクッキング

品種開発(種子会社・大学)Variety Development (Seed Company/University)

High Oleic Seed Technology Developer Product Name Seed Development Technology
Bayer Crop Science Vistive®Gold Biotech
Corteva™ Agriscience Plenish® Biotech
Missouri Soybean Merchandising Council SOYLEIC® Non-GMO
Calyxt Calyno Gene edited

Non-GMO 高オレイン酸大豆 SOYLEIC品種シート
<Other Resources>
高オレイン酸大豆の健康情報について
高オレイン酸の現況 USB site
なぜ高オレイン酸か? Soyinnovation site
高オレイン酸の利点 Qualisoy site