アメリカ大豆の魅力

U.S. Soy Advantages

大豆ミール(飼料用大豆)

U.S.Soybeans for feed

さまざまな用途で活用されるアメリカ大豆の魅力をジャンルごとにご紹介します。

大豆ミール(飼料用大豆)の概要

大豆から大豆油を抽出したあとの製品は大豆ミール(大豆粕)と呼ばれています。大豆ミールはタンパク質が豊富で加工食品や豚、鶏等の家畜飼料の原料として幅広く使用されています。大豆は油分が約20%あり、油を搾油した残りのミールは、主に飼料用に利用されます。食品原料として植物たんぱくや醤油の原料としても使用されています。ミールの生産量は、大豆では総重量の約75-77%となります。従来は、大量に生産される大豆ミールの需要が大豆搾油量の増減要因でしたが、最近は大豆油の需要も搾油量を決める大きな要因となっています。

家畜飼料としては、高タンパクであることから肥育を早める効果があり、家畜を早く肥育し出荷する場合や飼料コストにこだわらない場合などに、配合飼料として大豆ミールを使用する傾向が高くなります。2020-21年度の世界全体の大豆ミール生産量は、1億3878万トンです。(下記、世界の地域別大豆ミール消費グラフ)

世界2位の大豆生産国である米国は、大豆ミール生産国としても世界最大でシェアは22.7%を占めており、円グラフにもあるように消費も世界の18%をしめています。大豆ミールの用途別では鶏が6割、豚が2割、牛の飼料が1割となっています。

日本国内の大豆ミール供給量

日本で大豆ミールはトウモロコシに次いで大量に使用されています。配合飼料に使用される割合はミール価格によって変動がありますが、近年は約12-13%前後で推移しています。日本では8割の大豆ミールが鶏卵、鶏、豚の飼料用です。動物飼料以外にも、植物たんぱくや醤油の原料としてもはば広く使用されています。全需要は大きく、国内生産に加え、大量に輸入しています。2020年は新型コロナによる外食産業、大豆油需要の減少から輸入量が国内生産を上回りました。大豆ミールは、海外の安値品の攻勢と海外と国内品の運賃格差が高いため、東北・北海道あるいは鹿児島などへ海外から直接、輸入されるようになり国内産と輸入大豆ミールの比率は、最近ほぼ拮抗状態が続いています。