アメリカ大豆の魅力

U.S. Soy Advantages

アメリカ産の大豆品種

U.S. Soy Variety Database

1. 品種データベース (Specialty U.S. Soy Database)

アメリカ大豆の品種データベースは、豆腐や納豆、豆乳など、大豆製品に使用する食品大豆の品種をお探しのお客様に、活用していただく目的で開発しました。全米から集められた125種類以上の大豆のデータ分析の結果をご報告するものです。タンパク質、油分やアミノ酸、イソフラボンなどの含有量の多い品種や、特定エリアの品種をお探しのお客様に、よりわかりやすく広い選択肢をお届けします。

データベース構築にあたっては、アメリカ大豆輸出協会(USSEC)が連携する多岐にわたるステークホルダー、全米大豆基金財団(USB)、穀物・油糧種子分析認定ラボ、種子会社、ブリーダー、輸出業者との共同作業により、全米各地で生産される750品種以上の大豆サンプルを検査。その品質と特性を評価するところから始まり、構築までに2年以上を費やしました。

トランス脂肪酸対策として新たに開発された、高オレイン酸大豆の品種データも今後、このデータベースに追加される予定です。それまでは、こちらをご参照ください。

2. 品種データバンク (Soybean Germplasm)

地球規模の気候変動や人口増加、経済発展によって変化する土地利用などにより自然環境が急激に変化している今、農業生産上の課題を解決し、将来のニーズに備えて天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成することは、生物多様性を保全するうえで、ますます重要になっています。

遺伝資源の先進国であるアメリカで、植物の遺伝的生物多様性の保全や管理を行っているのは米国農務省(USDA)の一機構、米国国立植物遺伝資源システム(NPGS-National Plant Germplasm System) の遺伝資源バンクです。その多くは全米各地の大学等に散らばっていますが、そのうちの一つであるイリノイ大学のUSDA大豆遺伝資源バンク (Soybean Germplasm )では大豆の生殖質を取得、保全、評価、文書化、配布することにより、大豆品種の開発・生産を支援しています。USDAの大豆遺伝資源バンクは世界最大のデータベースで、大豆品種の研究と教育目的のために毎年、20,000を超える食用を含む大豆品種のサンプルが米国40州と世界25カ国、400名の大豆研究者に無料で配布されています。更に詳しい情報はUSDA-ARS NPGS

品種部門 品種
北米 1,400
海外 90カ国 17,500
野生種 6カ国 1,100
野生多年生 1,200
試験品種 1,100
合計 22,300

また、この大豆遺伝資源データバンクは病気耐性や大豆組成の品種改良、収量改善のために最も重要な情報源です。しかし、現在アメリカで商業化されている品種はこのデータバンクの1%未満に過ぎません。まさに、未来の大豆の品種改良のために発見されるべく膨大な遺伝的多様性が眠る資源宝庫といえます。(Source: University of Illinois, USDA ホームページより抜粋)

【用語説明】

※遺伝資源 (Germplasm)・・・植物の遺伝的多様性の収集
遺伝の機能的な単位を有する植物、動物、微生物その他に由来する素材であって現実の又は潜在的な価値を有するもの。