COLUMN

2025年調達セミナーコラム

調達セミナーコラム|02

内海 友輝

三幸食品株式会社
穀物事業部

内海 友輝さん

国内での高オレイン酸大豆の
需要動向について
強いアンテナを張っていきたい

Pence Ag社について

会社はインディアナ州中央部にあり、シカゴ、シンシナティから100km、インディアナポリスから50kmの距離に位置しているため、輸出港までの鉄道輸送に関しては好立地と言える。2010年より大豆種子ビジネスを開始(種子選別、種子販売)し、2022年よりNON-GMO大豆の輸出ビジネスをスタートさせる。現在は有機大豆(USDA認証)の取扱いもある。Becksとパイオニアの品種が主な取り扱いを行っている。Becks370はインディアナ州真ん中では生育しにくいようで、希望数量を準備できるかは不透明である。
パイオニア品種は粒が小さい傾向にあるため、扱い品種を増やせるか?がポイントとなる。

SOYOLEIC社について

SOYLEICは、米国ミズーリ大学とUSDAが共同開発した、遺伝子組換えでない高オレイン酸大豆の革新的な技術ブランド。ミズーリ大豆販売協議会が特許を保有し、技術普及と品質管理を行っている。
通常の大豆に比べて酸化しにくく、トランス脂肪酸を含まない高機能油を生産できるため、食品用途はもちろん、飼料や工業用途でも注目されている。健康志向の高まりを背景に、持続可能な農業と付加価値のある大豆製品の普及を目指している会社。
丸大豆で輸出はほとんどしていないが、他サプライヤー経由で日本へもすこし輸出している。豆腐や油あげなどの製品向けの丸大豆ではなく、最初は搾油用として日本への進出を目指している。具体的なデータ蓄積が整ってきたら、他製品向けでのPRもしていきたい。メールでハイオレ大豆についての情報をもらう予定。

今回の高オレイン酸大豆調達セミナーを終えて

高オレイン酸大豆という名前は聞いたことがあったものの、実際どのくらい普通大豆より優れているのか不明な点が多かった。今回の研修でフライ寿命が2-3倍長い。調理表面でのポリマー生成が減少される⇒洗浄が容易で作業員の安全性工場など、具体的なアドバンテージを学ぶことができた。まだ、豆腐などの製品への活用は道半ばで、油用がメインとなっているが、国内での高オレイン酸大豆の需要動向について強いアンテナを張っていきたい。

運営団体

アメリカ大豆輸出協会(U.S. Soybean Export Council:USSEC) は世界80ヶ国でアメリカ大豆の市場拡大や輸出のプロモーションをおこなうマーケティング機関です。USSECには優良な輸出業者・大豆生産者・政府機関・関連団体等がメンバーとして所属しております。

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