COLUMNコラム
合格者コラム|01
食品検査分析機関
上野 宗之さん
食品業界をはじめ、様々な分野で活躍するソイオイルマイスターの横顔を紹介する「SOY OIL MASTER'S COLUM」。今回は、食品の検査分析機関で活躍されている上野宗之さんです。
業務では油脂を分析
職場では油脂原料の分析業務を行っており、ソイオイル(大豆油)は非常に身近な存在です。また、普段の食事では油の状態での摂取よりも納豆などの大豆加工品の方が口にする機会が多いです。
大豆は、必須脂肪酸のリノール酸、リノレン酸が多く含まれており、栄養が豊富です。また、油脂として利用する場合は、酸化安定度の高い新しい品種の“高オレイン酸大豆”であれば、油の寿命が延びたり、酸化した油の摂取量が減るといったメリットがあるので、今後高オレイン酸大豆が市場に普及した際、大豆そのものを食事する時と、油として利用する時の使い分けができればと考えています。
上司からの勧めで受験
分析業務というものは、決まった試験法で試験を実施することが基本であり、油の性質や製造、流通経路などは特に知らなくても業務に支障はありません。しかし、そのような状態で、「お客様に本当により良いサービスを提供できているのか?」「それで仕事が面白いのか?」といった疑問点がありました。そんな中、たまたま上司から「ソイオイルマイスター検定」の受験を勧められました。
受験に向けては、無料公開されているテキストをひと通り見てから、大体分かっているものは少なめに、知らなかった箇所(油の歴史や油料理、サスティナビリティ)については重点的に勉強しました。
米国視察研修では、異業種メンバーの意見が大きな刺激に
ただ漠然と勉強していても本当にそれが身についているのか分かりにくいものです。検定試験を受験することの魅力の一つに、自分の実力を確認できるという点があると思います。もう一つの魅力は、高得点者の中から選抜された合格者が、米国視察研修に招待される点です。書物や人から聞いた話より、実際にサプライチェーンの現場をこの目で見に行けるということは、物事の理解に非常に重要であると思います。
実際、私は今年の7月、米国視察研修に参加することができました。この研修には、油に関わる異業種の人たちが参加し、彼らの様々な意見が聞ける点も非常に有意義でした。研修を通じて、違った観点や別の知識に触れたことで、一個人の知識はたいしたことがないことを再確認させられました。
日常業務で大豆や大豆油について質問を受けることが多々あります。今後は、ソイオイルマイスターとして、他の種子や油との比較や、優位性、どのような用途に優れているかなどを正しく、最新の情報を伝えることができるよう、取り組んでいきたいと考えています。
運営団体
アメリカ大豆輸出協会(U.S. Soybean Export Council:USSEC) は世界80ヶ国でアメリカ大豆の市場拡大や輸出のプロモーションをおこなうマーケティング機関です。USSECには優良な輸出業者・大豆生産者・政府機関・関連団体等がメンバーとして所属しております。
お問い合わせ
※ボタンを押すと当検定を管理運営しております一般社団法人コンピューター教育振興協会宛てにメールフォームが開きます。お客様の個人情報については、お問い合わせへのご対応・CS分析、推進以外の目的では使用いたしません。あらかじめご了承ください。