SSAP認証

U.S. Soy Sustainability Assurance Protocol

SSAP認証とは何?

About U.S. Soybean Sustainability Assurance Protocol (SSAP)

世界各国で、サステナブルなアメリカ大豆の供給を求める声が高まりつつある中、USSECはアメリカ大豆のお客様の期待に応えられるよう、多岐にわたるステークホルダーと連携し、2013年にこのSSAPを策定しました。

全米規模の保全システム

National Conservation System

アメリカの大豆生産は、サステナビリティと保全に関する米国連邦政府が定める法規制体系に基づいており、全米にいる30万3,191戸の大豆生産者が最適な生産方法を注意深く実践しています※1
さらに、アメリカの大豆生産者のほとんどが、サステナビリティと保全を目的とした自主プログラム(認証と監査を受けるもの)に参加しています。

※1. 2017 農業センサス、USDA全国農業統計局。第1章、表1‐過去のハイライト。https://www.nass.usda.gov/Quick_Stats/CDQT/chapter/1/table/1

国際認証

About International Certificare

 USSECが策定した [アメリカ大豆サステナビリティ認証プロトコル(SSAP)」は、アメリカ大豆がサステナブル(環境への負荷を最小限におさえた持続可能)な農法で生産・管理された大豆であることを認証するシステムです。
全米規模でサステナブルな大豆生産が行われていることを示すもので、第三者機関の監査を受ける集団的な取り組みですが、定量化が可能で、マスバランス(物質収支)における国際検証が入手できる成果主導型です。

監査について

About Audit

・アメリカの大豆生産者の90%以上がアメリカ農場プログラムに参加しており、監査の対象となっています。過去4年間、年平均22,000件の監査※2が行われています。
・毎年の内部監査は、生産者によって行われています。
・生産者による内部監査の正確性を確保するために、生産者に対する第三者による独立監査が行われます。第三者監査は、アメリカ農務省(USDA)の自然資源保全局(Natural Resources Conservation Service)が毎年実施しており、全国2,500以上の事務所に技術スタッフがいます。

認証発行について

About SSAP Issue

・SSAP認証を発行するのは、ソイ・エクスポート・サステナビリティ(Soy Export Sustainability, LLC)です。SSAPに準拠した大豆のマスバランス(物質バランス)計算が適切に行われたことをその輸出時に保証し、USSECはアメリカ大豆について出荷毎に記録された文章情報を提供します。
・SSAPは、アメリカで生産されたすべてのタイプの大豆(分別生産流通管理済みの大豆、有機大豆、一般大豆)を含む輸出用のアメリカの大豆原料および大豆製品のサステナブルな生産を検証するものです。

【動画】なぜ大豆のサステナビリティが求められるかの理由やSSAP認証取得方法について解説します。

SSAP認証の
4つの基準について

SSAP Four Directives

01

生物多様性と
高炭素ストック湿地、草地、森林、生物多様性

■生物多様性及び炭素貯蔵量の多い生産に関わる管理方法と規制
1.1 土地利用、影響を受けやすい生息地および生物多様性

02

生産活動保全耕起、輸作、精密農業

■生産活動に関わる管理方法と規制
2.1 土壌の健康状態と生産性
2.2 作物の健康状態と農業の最良の管理手法
2.3 廃棄物と汚染
2.4 温室効果ガス排出、化石燃料の使用および大気の質

03

労働者の健康・
福祉と人権EPA、EEO、OHSA、環境保護庁、雇用機会均衡法、労働安全衛生法

■一般市民及び労働者の健康と福祉に関わる管理方法と規制
3.1 水質と水量
3.2 植物保護と養分管理
3.3 労働条件と労使関係
3.4 労働者と一般市民の安全
3.5 地域社会との関係

04

生産活動と環境保全CRP(土壌保全留保計画)、保全プログラム、トレーニング、情報共有

■生産活動及び環境保護の継続的な改善に関わる管理方法と規制
4.1 継続的改善

SSAPは、アメリカ大豆農家のサステナビリティプログラムの1つであり、環境・社会・経済面におけるサステナビリティの成果の長期的な改善に貢献しています。成果は科学的な根拠に基づいて計算され、国家指標報告“National Indicators Report”の フィールド・トゥ・マーケット:持続可能な農業のための連携(Field to Market: The Alliance for Sustainable Agriculture)で公開され、5年ごとに更新されます。

SSAPは、4つの指令と11の影響度カテゴリー で構成されています。影響度カテゴリーは、フィールド・トゥ・マーケットが持続可能な農業の重要な指標として報告している8つの環境指標との整合性が取れています。

アメリカの大豆生産者が実践するサステナブルな農法例

Conservation Practices & Technology

  • 不耕起栽培No Till

    次年度の作物を植える前に
    土壌を耕さないこと

    土壌の健康状態改善、土壌の圧縮・侵食防止、使用エネルギー節約、CO2削減

  • 芝生の水路Grass Waterways

    畑からの水の流出を
    遅らせる

    土壌侵食が水路に流れ込むのを防止、流出した土砂や栄養分が小川などの水域に入る前にろ過

  • カバークロップCover Crop

    冬の間に麦類などの
    作物を植えること

    土壌の健康維持、水の浸透性の向上、雑草の抑制、害虫サイクルの断絶

  • 精密農業Precision Technology

    GPSなど最新技術を駆使し、
    農場管理を最適化すること

    農薬・肥料等のインプットを最小化、収穫物のロスを最小化、収量・収益性を向上

SSAP認証

U.S. Soybean Sustainability Assurance Protocol (SSAP) Booklet

SSAP認証の概要や4つの基準について
詳細に説明しています。
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